秋に憂いを覚ゆ
2015-09-23


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今回の安保法案(国際平和支援法及び、平和安全法制整備法)の成立は、実に複雑な問題が絡んで、個人としては明確な回答をいまだに見いだせていないのであります。

私のこの見解は、多くの日本人が説明不足と感じていることと同じではないかと思っています。

尖閣諸島は、日本の領土という明確な回答をアメリカが行わないで、ひたすら中国脅威論を煽って、今回の軍事同盟に結びついた気がしないではありません。実際中国も、日本にアホな鳩がいた時代に、防衛ラインが崩れたと判断して、大挙して様子を見る行為に出ました。

今回の安保改正は、アメリカにとっては、東アジアの戦力バランスをとらせることで、アメリカの負担軽減と武器輸出に依る、貿易収支バランスをとっている戦略の一部でしょう。

ここに、福島県の原発の大事故に依る、原子力発電に依存できない日本に対して、アメリカが苦労している中東の安全協力が石油の確保に貢献できるとする思惑で、日本もついに軍事同盟を結ぶことになりました。

エネルギーもない、食料のない、資源もない、人も少なくなってきた、日本という国が、スイスの様に、大国の中間に位置して、どの国からも、安全の均衡を破るために手をだすことができない国と違って、中立を唱える事ができず、常に大国との間で生きていかざるを得ません。

寛大寛容、多くの思想と人物を創出した大昔の中国と違って、現在は、単一思考の「金の亡者」に取り憑かれ、領土拡大に走っている状態では、日本の選択は、中国との協調より、アメリカに加担するしかないのかもしれません。

また、いま世界中のいたるところで勃発している戦争が、すべて一神教に端を発していることに、八百万の神を信奉する国の民族にとって違和感を感じており、素直に、石油のためだけに、西欧社会の一方に加担できないもどかしさを感じおります。

選民だけが[ノアの方舟]に乗れる思想でなく、日本の武器は、「しょうがない」「寛容」「共生」「八百萬」「柔軟」「禊」「輪廻」「お天道様」「生者必滅」の思想しかありません。

現代戦争に、後方支援等ありません。ドイツは日本と同様の安保条約を結んだ時に、一挙に54人の死者が出ました。

日本も軍事同盟を強化してしまったからには、多くの自衛隊のみならず、日本の国内でも犠牲者が沢山出ることになるでしょう。

日本の漫画が世界を席巻したように、日本の武器を持って、平和を安全に寄与するしかありません。
[おじさん雑感]

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